一日一楽

2024年春、セカンドライフが始まりました。

他者との接点を求めて仕事選び

現在私は3つの仕事を掛け持ちしている。在宅の仕事2つ、スーパーのパート1つである。

 

子供が生まれたとき、自分の性格上子育ても仕事もという状態だと両方中途半端になり、それがストレスになるだろうと感じたので、外に働きに行くというスタイルをやめた。

ただ、社会との接点は持っておきたかったので、下の子が生後半年ぐらいだった頃、在宅でできる添削指導員の求人を見つけて、試験を受けたら採用された。

週に2日作業すればいいので、子供たちが寝ているときや幼稚園に行っているときに時間を見つけて作業した。

子供たちが少し大きくなってからは自由になる時間が増えたので、やはり在宅でできる模試の採点の仕事も増やした。

 

在宅の仕事は一人黙々とパソコンに向かってする作業で、1日家族以外とは一言も話さずに過ぎてしまうこともしょっちゅうである。それにずっと椅子に座りっぱなしになり、ついおやつをつまんだりしてしまうので運動不足だし体重もどんどん増えていった。下の子を出産した直後の体重から、最高でプラス10kgまで行った時期もある。

 

もともと出不精なので、外に出ずに仕事ができるのは自分にとっては快適だったんだけど、あまりに単調な日々で自分のコミュニケーション能力が落ちているのを感じた。50代にもなると言葉が出てこなくて「ほら、えーっと、あれよあれ」みたいなことはしょっちゅうだし、たまにちゃんと会話しないといけない場に出ると、自分の頭の回転の遅さ、機転の利かなさに愕然とした。能力って使わないとこんなにダメになるもんなのね。こりゃ自分が認知症予備軍にしっかり入っちゃってるな、と危機感を覚えるようになった。

 

高齢者を対象とした調査で、同居以外の他者との交流が週1回未満の人は、要介護認定や認知症に至りやすいという調査結果もあるそうだ。

 

下の子が大学生になったとき、子供の手も離れたことだし外で働く仕事を探そうと決意した。仕事選びの条件は2つだけ。体を動かす仕事であること、人と接する仕事であること。

当時は新型コロナが流行っていてステイホームが盛んに言われていた時期で、仕事も学校の授業もオンラインの流れになっていた。求人も減っている中で、幸い自転車で通える距離に新しくスーパーができるのでオープニングスタッフを募集していた。オープニングなら採用人数も多いから、20年間外での仕事にブランクがあるおばちゃんでも雇ってもらえるかも、と面接を受けに行ったら、無事採用された。

 

私は品出し部門にいるので、店内を歩き回ることができて運動不足解消になっている。家にいてつい間食してしまう機会が減ったので、働き始めてから体重が7kg落ちた。

売り場にいる時間が長いので、お客さんに声かけられることも多い。商品の場所をたずねられたり、商品について聞かれることが多いけど、中には雑談したいお客さんもいて、そういうのにも手を動かしつつ適度におつきあいしている。お客さんはフレンドリーな対応をされたと喜んでリピーターになってくれるし、自分もしゃべれるしで一石二鳥なのである。