一日一楽

2024年春、セカンドライフが始まりました。

お金のかけどころ

先日、下の子が通勤で使っている路線の電車が止まってしまったことがあった。その日下の子は午後から出社することになっていて、家で支度をしているときにそのニュースが入った。運転再開の見込み時刻まで待つと遅刻してしまうので、振替輸送を利用するしかないねという話になった。

 

下の子は振替輸送を使ったことがなく、最近までサラリーマンだった夫にどういう風にすればいいのか聞いたところ、夫、「知らない」と言う。

今まで通勤中に電車が止まっちゃったことなんて何度もあったのにどうしてたの?と聞いたら、普通に自腹を切って別路線に乗り換えたりタクシーを使ったりしていたそうだ。

 

夫が言うには、電車が止まると大体改札や窓口に人が密集して、駅員に振替切符をもらったり質問したりするためには長い行列に並ばないといけなくなり、ときには駅員相手に筋違いの文句を大声で言う人に遭遇したりして、イライラするから振替輸送のシステムは利用しなかったと言うのだ。

夫にとっては、面倒なやり取りをせずに大混雑でピリピリした環境からいち早く離れることの方が大事で、そのためには振替輸送代数百円を自腹切るぐらいまったく気にしないということなのだ。

 

下の子は自腹切るのは嫌ということで、結局夫に車で近くの振替対象の駅まで送ってもらった。駅員に声をかけたら、振替切符などはなく自分の定期券を見せるだけで大丈夫だったとのこと。あとは、自動改札を通るとICカードからお金が落とされてしまうから、ひたすら有人改札を通るということだった。

 

夫は、わりと手間を回避するために少額のお金はかけてしまうということが多い。

たとえば、スーパーのチラシをたくさん見比べて底値を調べて、店をはしごして買い物をするなんてことはしない。労力や時間をかけずに済むならその方がいいということで、多少高くついても1ヶ所のスーパーで買い物を済ませてしまう。

また、うちの最寄り駅の近くには複数駐輪場があるんだけど、一番近い駐輪場は入ったらすぐに料金がかかる。駅から数分離れたところにある駐輪場は、最初の90分は無料で、それを越えると料金がかかる。

90分以内に帰ってこられるなと思うと、私は最初が無料の遠い駐輪場に停めるんだけど、夫は駅まで歩く時間を短くできる方がいいという考えで、最初から料金のかかる駐輪場に停める。

 

どちらが正解とか不正解ということはないのだけど、夫みたいな考え方は、ある程度稼いでいたサラリーマン時代に培われたものなんだろうなぁと思う。

そんなに時間に追われていない私や、新入社員で安月給の下の子は、多少手間暇かかっても無料になる方法があるならそちらを取りたいというスタンスになる。