一日一楽

2024年春、セカンドライフが始まりました。

若い子が応募してきたけど

パート先が今求人をかけていて、ちらほら面接に人が来ている。ただ、働ける曜日や年齢などなかなか条件が合致しない様子。

 

先日は若い男性が面接に来ることになっていた。午前の品出し希望ということで、「お、いいのでは」と思った。というのは、うちの店はその時間帯は小さい子供がいるママさんが多く、子供の体調不良でドタキャンもあるし、店としては休まれたくない土日に学校行事で欠勤ということも多いので、そういう事情のないフリーター君なら休まずに入ってくれるのではと期待したのだ。

 

が、事前に電話でやり取りをしていた店長は反応がいまいち。うん?いつもなら大歓迎ムードになるのにと思っていたら、実際に面接に現れた男性を見て、ありゃ、これは・・・となってしまった。

まずその男性、髪の毛が金色。最近小売店で髪色の規定を緩くしているところも増えてきてうちの店もそうなんだけど、さすがに真っ金金はいない。採用されたとして、落ち着いた色に染めろと言われたら吞むんだろうか?

さらに、現れたのが約束の時間を40分ぐらい過ぎていて、「遅れます」の事前連絡もなし。

店長に取り次いだときに「遅れてすみません」の一言もなく、「ここに座って」と店長に言われたら「失礼します」もなく無言でドカッと椅子に腰を下ろしていた。

その男性、中学を卒業した後高校には行ってなくて、20歳前後のようなんだけど今まで働いたことがないそう。

 

うちの店は人手不足だから、よほど問題ありじゃない限り面接をしたらその場で「採用です」となって、さっそくロッカールームや売場を案内するということも多いんだけど、今回は短時間で面接が終わり、男性はそのまま帰って行った。不採用にしたようだ。店長が電話で話していたときの違和感を払拭できなかったらしい。

 

確かに、開店前の大急ぎで準備しないといけないバタバタの時間帯に働きたいという人が、遅刻を何とも思わないんじゃ困るものね。それに、開店後はお客さんとの接点も多いから、それなりの礼儀を持って話ができない人はきついと思う。

うちの会社は、社長の方針で「やる気があれば学歴不問!」とHPに謳っているんだけど、やる気がなかったらどんな学歴でも雇ってもらえないのは当然だろう。

 

決められた時間を守れない、基本的な挨拶ができないなどで今まで職にありつけてないこういうタイプの子って、実績を積もうにもスタートラインに立つこと自体が難しい場合もあるよなぁと思う。

会社も慈善事業じゃないから、ドラマみたいに、ちょっとどうよと思われる子を周囲の人たちが粘り強く温かく育てましたなんてことにはなかなかならない。実際には、無断遅刻無断欠勤の常習で、お客さんからクレームもらっちゃって短期離職という可能性のほうが高いだろうと思われる。不採用でも仕方ないというケースだろう。

 

最近では若者がお金欲しさに闇バイトに応募して、使い捨ての駒みたいに扱われているニュースも多く見かけるから、他人事ながら「真っ当なところに応募して、どこかに採用されたらがんばって続けるんだよ」と心の中でエールを送る。